『一夜でわかる!「NPO」のつくり方』裏話

 こんにちは!

 特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンターの代表理事をしている加藤哲夫です。いつも各地での講演・ワークショップの際にはお世話になっています。改めて感謝申し上げます。

 このたび『一夜でわかる!「NPO」のつくり方』という本を、主婦の友社から上梓いたしましたので、ちょっと長めの案内をさせていただきます、と書いたのが2004年の6月頃でした。

 早いものでもう丸3年になります。初版5500冊は1年で完売、2005年10月には、第2刷の2000部が発行されました。さらに売れ行きは好評で、2007年5月には、1500部の増刷(第3刷)が発行され、合計9000冊になりました。NPOの解説書としては、なかなかの売れ行きです。誰も言ってくれないのですが、自分では結構すごいと思っています。

 ただし、実際に活動している方々の中には、「うちはもうNPO法人になっているから関係ないな」と考えて読んでいただけていない方もたくさんいらっしゃいます。お会いして、それは違うんですよとお話して購入していただくと、後日、お礼のメールをいただくことが度々あります。

・・・・・・・・・・いただいた感想から・・・・・・・・・・

 老舗の、いわゆる古いタイプのNPOの事務局長が、ビジネス畑やえらいさんが多い理事から変革をせまられ、「一夜で~」を読んで、とても感心したといって事務局に飛び込んできました。「再入門」的に効く本ですね。

 私は個人的に「市民の日本語」を「NPOって何ですか」という人には推薦しています。

 固まる、ひっつく、固執するというのが市民運動だと勘違いしているひとに軸を保ったまま開かれる快感を伝えるのに重宝しています。

 さらなる展開の続刊を楽しみにしております。個人的には加藤さんのイラストも多数収録されると楽しいのではと思います。(あるNPOの事務局長さんから)

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 せんだい・みやぎNPOセンターといえば、NPOの活動家として有名な加藤哲夫さんが理事長をされています。

 9月のNPO会計税務専門家ネットワークの総会で加藤さんのお話を聞く機会があり、その後、加藤さんの書かれた『一夜でわかる!「NPO」のつくり方』という本を買いました。 この本は、私の知る限り、NPOの活動の中で、会計の位置づけをこれだけしっかりと書かれた本はなく、NPOの会計に携わる人はぜひ呼んで欲しいと思っています。(脇坂誠也さんのブログから ☆脇坂先生のCANPANブログ→NPO会計道

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 そうなんです。この本は、既に活動されている方にも読んでいただきたいと思って書いた本なのです。別にNPO法人化本ではありません。

 それでは、御用とお急ぎでない方は、59秒ほどおつきあいください。

 著者の加藤は、年間130回から150回の講演をして全国を歩いています。各地には、「なんとか地域を良くしたい」「あの自然を守りたい」「子どもたちに安心できる地域と自然環境を残したい」などとたくさんの市民がひたすら頑張っています。そのような方々にお会いするたびに、いつも勇気づけられています。

 しかし、そのような方々の多くが、「なかなか仲間が増えない」「資金が足りない」「自分たちの活動が理解されない」という悩みを持っています。そんな方々に少しでもお役に立ちたいと、この本を書きました。

◆もう欲しくなった方は、注文へ

■ある自治体の職員研修所でのことです。

 前日に、NPOの方が2時間程度講演をして質疑応答する時間がありました。翌朝私は、前日の講演を聴いてわからないことをポストイットに書き出してもらいました。その結果、模造紙一枚に数十枚の疑問のポストイットが並びます。それを年間10回以上、3年間やってみました。

 「こんなにも伝わっていないのか!!」

 それが本当によくわかりました。

 彼らは何がわからないのか?

 ひとつは、人々がボランタリーに行動する動機がまったく理解できない。

 もうひとつは、ボランティアと言っているのに、たくさんのお金が動いているのはなぜか、適切な説明がないので、ますます疑問が膨らんでいる。

 この本で私が書こうとしたことは、このような人々の疑問に、誰にでもわかる言葉で(=『市民の日本語』で!)答えることでした。

 そのような言葉を市民活動している人が獲得することは、NPOの活動が多くの人々に理解され、広がっていくためにぜひ必要なことだと思うからです。

 ですからこの本は、今まで一般に語られてきたような言葉を書き写してNPO法人の説明をしようとした本ではありません。私が仲間たちと、25年間の市民活動の現場で生み出してきた言葉で、そして年間100回以上の講演経験の中で生み出した言葉で、答えようとした本です。

 また、団体の経営に関する(マネジメントというカタカナで言われているものですが)非常に初歩的な、しかし活動に不可欠な考え方についても詳細に書きました。資金調達だけで20ページくらいあります。

 この本は次のような人に特にお薦めします。

  • 実際にNPO・市民活動を行っているがなかなかうまく行かないと感じている人
  • NPO法人をつくってしまったが、どうしていいかわからない人
  • 娘がNPOに就職したが心配でしょうがないお父さん
  • NPOに興味を持って、始めたいが、どうやって始めたらいいかわからない人
  • NPOの資金調達に困っている人
  • NPOについて困ったものだと腹を立てている人
  • 大学でNPOについて教えているが、現場の経験のない人
  • 市民活動団体をNPO法人化すべきかどうか悩んでいる人
  • NPO法人をつくって起業できないかと考えている人
  • ボランティアは好きだがNPOは嫌いな人
  • 活動はしているが、なかなかまわりの人たちに理解してもらえない人
  • マスコミの人
  • 活動に疲れている人
  • NPO・市民活動の支援を考えている人
  • NPOへの支援を仕事にしているすべての人
  • 市民参加や協働のまちづくりを進めたいと考えている自治体の首長
  • NPOのことを人前で話す機会のある人
  • 市民参加や協働のまちづくりを進めたいと考えている自治体の担当者とその上司

 すみません。書ききれません(笑い)。

■以下に、本書の特長を紹介します。

1.類書のない、幅広い読者を想定したNPO/市民活動の入門書です。

 書店にあるたくさんのNPO本をご覧いただくとわかりますが、NPO法人の作り方や役所に出す書類の書き方の本はたくさんでています。また一つか二つのNPOを経営している人が書いた個別の例の一般化本もあります。けれども、市民活動の歴史や法制度、価値の根本から、具体的な活動のつくり方について、誰にでもわかる言葉で書いた本は、なかなか見つかりません。本書は、そういう本を目指しました。

2.多くの人々が思っている疑問に、ツボを押さえて答えています。

 世の中の大部分の人は、「どうしてお金ももらわずボランティアができるのか?」とか、「非営利と言いながら料金を取っているのはなぜか?」とか、「NPO の人はどうやって生活しているのか?」などという素朴な疑問をたくさん持っています。素朴な疑問は実は本質的な疑問でもあります。この疑問に答える言葉を獲得することが、日本の市民活動に求められていると思っています。(拙著『市民の日本語』ひつじ書房刊参照)そして、その疑問に答えるには、ツボがあるのです。本書はそのツボがわかる本です。

3.実はこの本は、「市民派NPO」のつくり方です。

 NPOを隠れ蓑にして商売しているもの、怪しいNPOが増えています。自由に非営利の法人格が取得できるということは、フリーライダーが出てくることです。自由にはコストがかかります。そのコストを最小限にするには、市民的公共性というものを創造していかなければなりません。「市民派NPO」はその大きな担い手なのです。決して、ただの法人格取得推奨本ではありません。

 「一夜でわかる!」などと売らんかなのタイトルがついていますが、書店で多くの人に買ってもらう出版社の手法です。タイトルで誤解しないでください。

4.本を買っていただいた後のことを考えています。

 著者の加藤は、年間130回から150回の講演をして全国を歩いています。各地には、「なんとか地域を良くしたい」「あの自然を守りたい」「子どもたちに安心できる地域と自然環境を残したい」などとたくさんの市民がひたすら頑張っています。そのような方々にお会いするたびに、いつも勇気づけられています。しかし、そのような方々は、多くの悩みを抱えています。その中には、ちょっとした相談をすれば解決することもたくさんあります。他の地域での成功ケースから学ぶこともできるでしょう。そのような情報交換と相談やコンサルティングが受けられる仕組みがあれば、もっとよりよい活動が続けられるの にと思いました。

 著者の加藤は、かつて、1993年から10年間、エコロジカルな仕事をしている人、したいと考えている人たちの異業種交流ネットワーク「エコロジー事業研究会」を主宰し、170人もの人々共に、ネットワークで学びあう仕組みをつくってきました。この経験を活かして、各地で自発的に問題解決に取り組む市民への支援をする仕組みをつくりたいと考えています。

■概要と目次

『一夜でわかる!「NPO」のつくり方』

 A5判 192ページ
 著 者:加藤哲夫著
 出版社:主婦の友社
 価 格:1300円+消費税=1365円
     (発行部数が多いので価格が安くなっています。)
 販 売:全国の主要書店で発売中!

 目 次:
    はじまりのはじまり
    1.NPOとはなにか
     1.NPOはなぜわかりにくいか?
     2.NPOは市民公益のために
     3.NPOとはなにか
     4.NPOを利用する
    2.NPOをつくるには?
     1.活動を始めるには
     2.NPOをマネジメントしよう
    3.法人化のツボと手順
     1.法の全体像と法人化の是非、活用法
     2.設立の手順とポイント
    あとがき

◆注文

こちらから注文可能です。

長々とお読みいただいてありがとうございました。ぜひご購入ください。

【著者 加藤哲夫プロフィール】

 1949年福島県生まれ。広告代理店を経て1989年まで宝石貴金属卸業を営む。本業のかたわら81年に出版社「カタツムリ社」を設立。81年から環境・エネルギー問題・食と有機農業などに取り組む。90年からエイズ問題に積極的に関わりHIV薬害訴訟を支援、93年に患者・感染者サポートの民間団体「東北HIVコミュニケーションズ」を設立。97年11月に日本で4番目となる民設民営のNPO支援センター「せんだい・みやぎNPOセンター」を設立し、99年に特定非営利活動法人化して、現在代表理事を務めている。特定非営利活動法人「日本NPOセンター」理事。

 著書に『市民の日本語/NPOの可能性とコミュニケーション』(ひつじ書房)、『加藤哲夫のブックニュース最前線』(無明舎出版)ほか。共著に『公務員のためのNPO読本』『市民プロデューサーが拓くNPO世紀』『コミュニティ再生と地方自治体再編』『コミュニティの自立と経営』(ともに、ぎょうせい)など多数。